H271216記載
フォーム、スクリプト、Googleスプレッドシート、更にDBにつなげるととても便利ですが、Excelと少し違うところもあります。ほそぼそと追加していきます。
1 法律家に役に立つ Googleスプレッドシート関数
Excelとは少し異なるところもあるので、Googleスプレッドシートの関数集を随時追加していきたいとおもいます。仕様変更がある場合があるので、現在日付もつけて記載していきます。
2 IMPORTRANGE ( 現在)
2.1 更新を別のシートに更新反映
いきなり変な関数ですが、Excelのリンク貼り付けに相当するものといえましょうか。元データが更新されたら、変数先のデータも変更されていきます。
=IMPORTRANGE("スプレッドシートのID", "範囲指定")
でします。
スプレッドシートのIDは、URLに入っている文字列です。/d/の後のところにあるものです。
範囲指定は、名前付け範囲をすれば、そのままその名前を入れることができます。たとえば、フォームから送信され反映されたデータは、後で追加されていくことになりますので、例えばA列全部でしておくと後で追加されても直す必要がありません。
2.2 使いみち
フォームで反映された「回答」データは、あまり触らないほうがいいみたいです。
また、フォーム前に作ったデータと統合する、たとえば、フォーム前のデータの最後の行からフォーム作成データを追加していきたいなどの用途があります。
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3 if ( 現在)
条件分岐のためにする関数。特にGoogleスプレッドシートで特有なものではありませんが、IMPORTRANGE関数と共に使うと、差し込み的な使い方ができます。
3.1 基本
=if(セル等の範囲,真ならの値,そうでないならの値)
if関数は、他の関数と併用が可能です。
3.2 応用、importrange関数と併用
例えば、別シート(ここでは「シートの名前」)H9のセルについて
=if( 'シートの名前'!H9="","",IMPORTRANGE("GoogleスプレッドシートID", "'シートの名前'!H9"))
とすると、H9が空白なら空白を入れ、そうでないなら、H9の値を入れる。という関数になります。
H9の値は、文字列でもいいので、フォームからFAX番号、宛先住所、宛先氏名などを入れ、それぞれを指定しておけば、フォームを入れ回答シートに反映された瞬間に、送付状などが完成します。
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4 vlookup ( 記載)
import(range。html など)関数と並び、神関数といわれてるとかいないとか。Excelに実装されたものと同じです。
4.1 基本
vlookup関数とフォームリストから、差し込み印刷的なものができます。
=vlookup(検索値、範囲、列番号)
間違ってはいないのですが、イメージがつかみにくい記載です。簡単にいえば、「検索値」は、範囲にあるIDや製品番号などの数字などを入れる場所です。ここにその数字を入れるだけで、そのID行にある各種のデータを引っ張ってくるイメージです。
「範囲」は、引っ張ってくるデータシートです。
「列番号」は、範囲の最も左上のところを1として、何番目にあたるかの数字を入れるところです。
4.2 応用 if関数との併用
vlookup関数は、if関数との併用もできます。
=if(VLOOKUP($A$3,list!$A:$Q,7)="","",VLOOKUP($A$3,list!$A:$Q,7))
現在あるシートのA3のセルに、ID等を入れたら、「list」シートのAからQの範囲を検索して、7番目の値等を抽出する。という意味です。
if関数で、仮にこの「7」のところに、何もなかったら空白を、そうでなければ「7」のところにある値をという形で入れています。
4.3 具体的な使い方:送付状テンプレから送付状作成
やり方としては、
フォームでフォームの回答シート(これはあまりいじらないほうがいいみたいです)
→新しいシートに、「list」(なんでもいいです)名前のシートを作り、
→このlistに、importrange関数で、データを引っ張ってきます。listシートは、フォームが更新されれば自動的に、更新されます。
→スクリプトを利用して、listシートにIDをつけます(追記予定)。
→この数式を任意のところにコピペしていきます。コピペに便利なように(コピペしても数式が変わらないように)、「$」をつけて絶対参照にすると便利です。あとは、何番目(「7」)のところを変えてコピペしていくだけです。
→IDのところに、IDの数字を入れるだけで、住所、送付先氏名等が一気に変わります。
5 int関数、rounddown関数(roundup、round)
以前書いたものもまとめておきます。
裁判所の扱う金額、たとえば、利息計算などは、円未満は、切り捨てで処理されることが多いです。
おそらく、強制力を伴う国家権力というところが理由になってるんですね。切り捨て・切り上げとかは、結構おもしろく労働法上では、労働者に有利になるように切り上げとなることもあります。
ともかく、
=int(数値)
で、円未満切り捨てになります。
rounddown関数(切り上げ:roundup,四捨五入:round)でもできますが、桁数を入れないといけないので、普通は、int関数で。
10円以下切り捨てとか細かいときには、使えます。
=rounddown(数値等,桁数)
でします。
一番難しいのは、桁数ですが、
1の位が、0
小数点以下1位が1、小数点以下10の位が2
10の位が、-1。100の位が、-2
となります。結果としての桁数を指定しますので、小数点以下2位を切り下げ等するときは、桁数としては、1を入れることになります。
6 countif関数
countif関数は、個数を数える関数です。
文字列でも扱えるので、たとえば、表の「◯」がついた個数を数値で表すことができます。
=countif(範囲,"文字列等")
でします。
具体的には、たとえば、
=countif(C1:C30, "◯")
などと書きます。
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