H270526記載H2706011最終追記
結構追記しました(H2706011)
1 はじめに
またもや新しいシリーズを始めたいとおもいます。なづけて、
ピンポイント法律相談一問一答
法律相談といっても、ほとんどの場合は、5分ですむ問題も多いです。そのような問題について、ピンポイントで書いておけば便利と思いました。質問も短く、答えも短く、とにかくいっぱい書こうとおもいます。
2 民事:クレーム対応編( 追記)
2.1 おれは、◎◎組の者だ!
即刻弁護士事案とするか、警察相談事案です。
→分かりやすいので、最近はあまりないですが(プロは慎重)、素人または正式な構成員でなくても、これを言われれば、手続を完全に変える必要があります。
2.2 入れ墨をみせる。
これも即刻弁護士事案、警察相談事案です。
→日本社会・ビジネス社会において、入れ墨(タトゥーも含む)を見せてすごむことは、反社会的勢力による「威力」と断定して構いません。反社会的勢力への徹底排除という意味においても必要なことです。
2.3 誠意をみせろ!金の問題ではない。
(一応)金の問題ではないとはどういうことですか?いってもらわないと分からない。
→基本、恐喝・強要行為の文言といえますが、クレーム対応の場としては、もう一押ししてもいいでしょうか。状況しだいですが、これでも十分な「恐喝・強要行為の文言」と取られることもあります。金を要求しているわけではないから恐喝等には絶対にならないという考えは間違いです。
2.4 この書面(示談書etc)を書け!今、書け!
書いては絶対いけません。なんとしても持ち帰ることを主張して下さい。
→拒む具体的な言葉は、なんでもいいですが、無難なものとして「会社に持ち帰る」の一点張りがいいでしょうか。書かせられたという場合は、早急に何らかの対処をする必要があります。
2.5 お前じゃ話にならん、上司を出せ!
出せません。私が最終的な担当者です。
→よくある言い方ですが、ポイントは、出さない旨をはっきり伝えること、自分が最終的な担当者であることをいうことです。
▲ 「私が責任者です。」
これでもいいですが、言質をとられている(録音等)と、言動について会社に法的責任が生じる可能性があります。対応としては、▲といえましょうか。
2.6 クレームのために訪問するとき
自宅以外が好ましく、複数で行くのは必須
→場所は、できれば、自分の店・事務所に来てもらうこと、そうでない場合は相手方自宅以外の公共性がある場所、たとえば、ファミレス・チェーン店の喫茶店などがよいといえます。小さな喫茶店は、相手指定の場合には逃げ場がなくなる可能性もあります。訪問人数は、基本問題がなさそうでも複数で行くのが必須です。なにかが起こってからでは遅いです。一人で訪問した従業員になにかあったときには、会社としての責任も生じる可能性があります。
2.7 おれは、誰々の代理人だ!
業として法律的交渉(示談等)をするのは弁護士法違反であることを念頭におきましょう。
→わけの分からない代理人が突然出現することもよくあります。結構詳しく別に書いています。
3 民事:金払え!と言われた編
3.1 リンクを踏んだら、金払え!と言われた
3.2 内容証明が来て、金払え!と言われた。
それを忘れずにもって弁護士に相談せよ!
→相談のときに持っていない人多いです。
3.3 訴状が来て、金払え!と書いてある。
3.4 ヤクザだといい、金払え!と言われた。
4 民事:消費者問題編
4.1 あやしいけど、振り込もうとおもう
振り込む前に相談を!
→振り込んでから取り戻すのは、とても難しいです。
4.2 判子を押そうと思う。
判子を押す前に相談を!
→契約関係で一番強く契約の成立を否定できるのは、判子を押していないといえることです。
4.3 判子を押したが、納得出来ない。
クーリングオフの可能性を相談して吟味
→クーリングオフの可能性があれば可能です。
参考リンク:
(オススメ)
5 民事:相続、遺産分割編
5.1 父が死亡して、遺言書がみつかった。どうすれば?
家庭裁判所での検認手続が必要です。
→勝手に空けたり等してはいけません。家庭裁判所での「検認」手続が必要となります。
5.2 死亡した父が会社の株式を全部もっていた場合は、会社は、どうなるの?
法律的には、株式の相続問題となり、相続した者が株主となります。
→株式会社の株式も、財産です。会社の主導権が、相続によって左右されることになります。中小企業の場合は、相続などの家族問題もからめて問題になることも多いです。
5.3 追記予定
6 民事、家事:男女・夫婦関係編
6.1 弁護士をいつに(どの段階で)頼めばいいか分からない( 追加)
早期に相談しながらが一番よい。
→離婚を考えている(まだ、頭の中だけで)という段階で相談しながら進めるのが、一番合理的とはいえます(いつも合理的にならないことはわかっています)。
6.2 夫婦なのに生活費入れてくれない。
6.3 暴力が続き耐えられない。
まずは逃げるべし!
→シェルター保護等でまずは自分の身を守ることが必要です。安全な場所に逃げた上で必要な法的手続も可能です。携帯を没収されますが(悪意はなく連絡を完全に断つためです)、新たに携帯を契約した後、また、公衆電話から弁護士に相談して下さい。
6.4 暴力で怪我をした。
病院で診察を受けよ!
→証拠が必要となりますので、大したことないとおもっても病院に行くべきです。
6.5 離婚したいが離婚届に判子押してくれない。
調停をせよ!
→協議離婚ができなければ調停をする必要があります。
6.6 最低限、どのようなことが決まっていたら離婚できるか?
離婚する旨と親権者の指定です。
→もちろん、さらに決めておくとよいことはありますが、離婚協議書を出して離婚するだけというのであれば、未成年者の子について、誰を親権者とするのかが決まれば離婚はできます。ただし、離婚を条件(悪い言葉的にいえば、取引材料として)に、きちっと条件を詰めておいたほうがよいとはいえます。
6.7 養育費がいくらぐらいか分からない
家庭裁判所に算定表があります。
→養育費は、一般におもわれているほど高くはないというのが一般です。もちろん、弁護士に相談してもいいですが、調停・審判となれば、算定表にもとづきかなり機械的に決められてしまいます。
6.8 慰謝料はいくらぐらいか?
最大300万というのが目安に
→もちろん、上下もありますが、1億とかは普通はいきません。500万、1000万もかなり困難と大雑把にはいえます。
6.9 財産分与ってなに?いくらぐらい?
簡単にいえば、結婚後一緒に築いた財産の分配です。額は各々異なります。
→婚姻(法律用語)後、夫婦で一緒に築いた財産は、分配されるべきとするのが財産分与です。これは、離婚原因がどちらにあるかが問われません。財産が夫名義になっていることも多く、実際上は、夫→妻となることが多いといえます。財産の額・種類は様々ですので、慰謝料よりも多くなることももちろんあります。
6.10 離婚には合意しているが、親権でもめてる。
最終的には調停が必要となります。
→離婚の要件に、親権があるので、そこでもめれば調停が必要となります。
6.11 離婚協議書を書いてもらったが、払わなかったら差押えはできる?
単なる契約書的な離婚協議書では差押えはできません。
→「差押え」は、単なる紙での合意ではできません。公正証書としたり、調停として合意を得たり(調停調書)、離婚協議書を証拠にして裁判をして判決を得る必要があります。
6.12 追記予定
7 知的財産編
7.1 警告書が来た!
知財得意な弁護士に、それを持って相談せよ!
→知財得意かの判断が難しいですね。知財委員会所属とか、弁理士登録もしているとかが目安になるでしょうか。
7.2 弁護士に頼むか、弁理士に頼むか分からない。
ケンカ事案なら弁護士、特許庁がらみは弁理士が一般
→交渉事、争いごとをケンカ事案と言っています。
7.3 知的財産を侵害しているとおもうので、取引先へも手紙を出したい。
極力止めるべきである。
→侵害が裁判所によって認められない場合、信用毀損(営業誹謗)による損害賠償が認められる可能性が高い(これについては詳細別途書く予定です)。
7.4 侵害しているとおもうが、まずはなにを?
権利の種類の確定、侵害品の確保が重要です。
→いわゆる知財4権(特許、実用新案、意匠、商標)なら、原簿・公報が必要となります。また、侵害品の確保(侵害行為の特定)・分析が必要です。でき得る限り、侵害品の現物確保が望ましいといえます。
7.5 追記予定
8 IT編
8.1 掲示板で誹謗中傷されている!
まずは、WEBサイトの保存(証拠確保)が不可欠!
8.2 追記予定
9 顧問業務編:総論( 記載)
9.1 細かい(少額)事件が多く弁護士費用が心配
顧問となれば、パック料金等で対策できます。
→顧問の場合は、きまった顧問料の中で処理できる類型(事件)を、あらかじめ決めることができます。
9.2 定型といえば定型だが、特殊な案件が多い
これも顧問業務とするのが適切です。
→特殊な案件でも継続的に仕事をすることで、顧問弁護士にとっては特殊ではなくなる場合があります。顧問弁護士は、継続的に仕事をさせることで、「その会社に」とって、もっとも有用となります。
9.3 追記予定
10 顧問業務編:企業法務( 追加)
10.1 そもそも「企業法務」って何?
ひとことでいえば、会社内外の法的問題対応です。
→企業法務は、かなり幅広い問題を含む業務です。会社内外におこる様々な法的な問題を対応する仕事です。また、企業といっても、規模も業種が異なれば、弁護士がする仕事もかなり違います。顧問弁護士業務にも密接に関連する仕事です。
10.2 ヤクザとはかかわりたくない
あらゆる取引で反社会的勢力排除条項を活用する。
→ヤクザは、その正構成員以外のものも含めて広い意味の「反社会的勢力」というのが一般です。大企業では、かなり進められていますが、取引をしない、仮に知らなかった場合には解除等ができるなどの条項を「反社会的勢力排除条項」といいます。これの大いなる活用が望まれます。
10.3 追記予定
11 刑事編
11.1 捕まった!(逮捕された)
弁護士に連絡を入れるよう要求してください!
→弁護士連絡は、できます。
11.2 逮捕されたが保釈ですぐ出たい。
11.3 警察から来るなといわれた。
身内ならいくべきです。
→接見禁止がついていなければ面会はできます。
11.4 面会はいつにできるの?
平日午後1時〜4時が一番可能性高し!
→一般面会は警察署ごとで違います。土日祝はダメと決まってますが、平日も午前がダメとかあります。
11.5 差し入れは?
衣類等の差し入れはできます。
→接見禁止がついていても差し入れは可能です。
11.6 衣類では何が入れれない?
確実に入れれないのは、紐がついているものです。
→他にも色々制限がありますが、紐付は、ダメです。
11.7 保釈金は、最低いくら?
おおむね150万円といわれています。
→
現在ですが、最近は安定しているようです(高いとか安いとかない)。11.8 私選と国選との違いは?
国選はだれが就くかわかりません。
→最大の違いは、ここでしょうか。あと国選の場合は、基本金がかかることはできません。